他の登録者の方がどうかは分からないが、私は数回テレビ局などから、動物の映像を番組などに使わせて欲しいとお願いされたことがある。人気映像は集中していて、一つはカタツムリの交尾の映像(
「ニシキマイマイの交尾」(データ番号: momo011109es01b))、もう一つはハリガネムシ(
「カマキリから脱出するハリガネムシ」(データ番号: momo041015ns01b))だ。
必ずしもMOMOに登録してある映像を見て、というわけではなく、カタツムリを研究しているからという理由で問い合わせがある場合もある。でも、インターネットで検索して見つけた、と言われることも多い(私はハリガネムシの研究をしているわけじゃないので、ハリガネムシの映像についての問い合わせは全てMOMOを見ての問い合わせだと思われる)。
MOMOに登録された映像は研究目的であれば無償で二次利用できるが、テレビ局の場合は営利企業なので有償となる。要するに、映像料として秒いくらのお金をいただけるのだ。なお、有償利用についてはMOMOは関知せず、登録者とテレビ局とで直接交渉することになる。どうです?今まで登録が面倒だと思っていた方の中には、登録してみようという気になった人もいるのでは?
動物というのは、なかなか思い通り動いてくれない。もちろんある程度狙って撮影できるものもあるだろうが、仮に「ペンギンが集団でジャンプするんだけど、ドジな一羽に失敗してほしい」(
「アデリーペンギンのジャンプ」(データ番号: momo021121pa01b))と思っても、狙って撮るのはまず無理だろう。こういうのは運だ。また季節的な問題もある。例えば今「秋の鳴く虫の映像が欲しい」と思っても、撮影しようにも肝心の虫がいない。
ということで、結構われわれアマチュアの出番もあると思うのだ。
学術的に価値のある映像を撮影して登録するのはもちろん重要なことであり、それを集めて公開するのがMOMOの使命なわけだ。でも、動物行動を研究していない人間には、どんな行動を撮影すれば「学術的に価値がある」のか、難しいものである。
そこで、何を撮影するかを考えるとき、どんな映像が世間から求められているのかを考えてみてはいかがだろう。もちろん、ここでいう「求められている」というのは、テレビ局に売れるというだけではなく、学校の授業で使えるから、とか、一般のインターネットユーザーに楽しんでもらえるから、という観点もある。
私が今考えているのは、もっとクオリティの高いカタツムリの交尾画像、そして産卵シーンである。ある程度ニッチを狙いつつ、人気の高い映像というのはなかなか難しい。そこは是非みなさん、いろいろ考えてみてほしい。
西 浩孝(豊橋市自然史博物館)
2008-05-02