どこにでもある草むら、どこにでもいるスズメ
「穂先に付いた実を食べるスズメ」(データ番号: momo070127pm01b)
空き地を放っておくと勝手に草が生えてくる。虫や小鳥もやってくる。日本に暮らしていると当たり前の風景で、気にも留めないし、むしろ迷惑がられたりする。でも、世界中がこういう土地というわけではない。草木がほとんど生えていない土地や、一所懸命に人が手を入れて緑を維持している土地、もとは森林でもいったん伐採すると荒れたままになってしまう土地など、生き物に厳しい場所は世界中にいくらでもある。むしろ、そちらのほうが多数派なんじゃないかと思う。
日本列島は全体が生物多様性ホットスポットに選定されているという。「生物多様性ホットスポット」の定義は、「地球規模での生物多様性が高いにも関わらず、破壊の危機に瀕している地域」だ。我々はこの定義の前半の示す恵みに慣れてしまったために、後半の事態を招いてしまったのだと思う。
コラムの連載を終えるにあたって、日本で暮らしているから当たり前だと思っている映像をあげておく。
これが実はとても恵まれたことだと言うことを忘れないために。
「ニホンアマガエルの鳴き方」(データ番号: momo030903hj01b)
「シオカラトンボのシオカラ型メスの産卵」(データ番号: momo090820oa01b)
「コイの産卵行動」(データ番号: momo060415un01b)
「ムクドリの群れの採餌」(データ番号: momo061118un02b)
「コメツキガニのウェイビング」(データ番号: momo090829sg02b)
これらの生き物が、いつまでも、当たり前に、そこらで見られますように。
井上真(MOMO 運営ボランティア)
2009-11-14