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夏休みの過ごし方

ミナミハンドウイルカのラビング行動(Flipper to body rubbing)
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ミナミハンドウイルカのラビング行動(Flipper to flipper rubbing)
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休息中のミナミハンドウイルカ
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ハンドウイルカの同性愛行動 1
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「夏休み」、いい響きだなぁ〜!それが今日で終わってしまう。この間に、大阪市立自然史博物館と大阪府高等学校生物教育研究会(国立・公立・私立の高校で生物を担当する教員の団体)の共催による教員向け研修会を4回、のべ6日実施できた。小学生の自由研究の支援や特別展もある中、講師の労を執って下さった学芸員の方々に感謝したい。それに加えて8月20日には、生物教育研究会主催で、みさき公園・動物園ワークショップを開催できた。「総合的な学習の時間」実施にあたって、多くの学外の団体・施設から支援の手が差し伸べられている。教員側も手を伸ばし、様々な連携の場が生まれている。それが、夏休み(=生徒向け授業の無い期間)の醍醐味だと言える。

 みさき公園・動物園ワークショップで、イルカのトレーナーの方から伺ったお話を紹介したい。まずは、われわれ観客の見る「イルカショー」は、イルカへの精神的な刺激を与え、適度な運動をさせ、健康管理上必要とされる、採血・検温などの際にヒトへの協力的な行動を取らせるために必要なものだそうだ。イルカが自然に行っている行動を観察し、トレーナーは好子(こうし:餌をやる、など)・嫌子(けんし:一瞬無視する、など)という強化子(きょうかし)を使い分けながら、目的とされる行動を形成してゆく過程がトレーニングだという。

 野生のイルカを見ると、互いに接触することを好むように見える「ミナミハンドウイルカのラビング行動(Flipper to body rubbing)」(データ番号: momo070721ta01a)、ヒレで触るのが好きなら、ヒトがヒレを握って「握手」しても、そんなにイヤではないんだろうな、「ミナミハンドウイルカのラビング行動(Flipper to flipper rubbing)」(データ番号: momo070721ta02a)。ヒトのダイバーが底の見えない広く深い水域を泳ぐ時には、視覚に頼る定位ができないので、たいそう不安になる。バディが視界に入っているだけで、どれだけの安心感があるかダイバーは知っている。イルカは桁違いに素晴らしい遊泳能力をもつ動物なのに、どう感じているのだろうか。休憩しているときも、集団でいる「休息中のミナミハンドウイルカ」(データ番号: momo070721ta03b)

 しかし、誰かと一緒にいることが好き、誰かに触られることが好きという性質があるからこそ、肛門に体温計を突っ込まれて検温されても、採血のために注射針を刺されても暴れなくなる、トレーナーとの信頼関係ができるのだという。ワーックショップの際のお話では、もともとイルカはいやがる検温を、転じて「好き」になり、自分の検温が終わってももう一度、検温待ちの列に並ぶヘンなイルカもいるという。そういえば、イルカの若い雄が集まって互いに身体をこすりつけ合っている映像もある、中にはペニスを出している個体もいる「ハンドウイルカの同性愛行動 1」(データ番号: momo010710tt03b)

 ヒトも様々なヒトや動物との接触が本来好きなのだ。ワークショップでお話を伺った獣医さんによると、動物園ではゾウ・キリン・ライオンが、特に幼児に対しては三大人気動物であるという。本物のゾウやキリンを見ると、その大きさに泣き出す幼児もいるという。温かい血の通った、本物の動物たちと触れあうことによって、ヒトの心身が健全に発達することも期待できるようである。このような教育手段は動物介在教育と呼ばれている。近年は小学校で飼育している動物の世話を、獣医さんたちが支援しているという話しも聞けた。普段は学校に根付いている教師も、授業の無い夏休みにはいろんな外界の人々と触れあって、充実した体験をものにできればいいなと思うのであります。

 

 
広瀬祐司(大阪府立茨木高校)
2007-08-31

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