前回執筆したコラムで、チンパンジーのコドモの様子を取り上げました、タイトルは「人間的なふるまい」です。いつもは、投稿前に妻に文章を通読してもらってからアップロードしているのですが、それを抜かしてしまい、アップした映像を見てもらいました。
「コマ旋回」(データ番号: momo060406pt02a)を見た彼女は、「うちの長女が小さかったときに、そっくり同じことをして遊んでいた!」と言うのです。この映像を見るまでは、そのことは全く忘れていたそうです。長女はこのチンパンジーのコドモと同じコマ旋回をしていたというのです。記憶をたどると、彼女が旋回するのに合わせて、妻が「くるくるくる」と声をかけてやると、今度は自分で「く・るっく・るっく・るっ」と声を発しながら回ることを始めたというのです。これは、言葉の使用ですね。
声を出して旋回して遊びながら、数日経つと今度は布を手にしながら回ることを始めたそうです、これは道具の使用ですね。遊びの基本は同じでも、修飾の様式がチンパンジーとは違っているのかなあと、妻は申しております。その長女はただいま高校三年生で、受験勉強に取り組むようになりました。妻は「昔は、こんな可愛かったときがあったのね」と、感慨深げです。「毎日が楽しくてたまらないように生きていた、幸せいっぱいの顔をしていた」ようです。ヒトのコドモは三歳までに親孝行をし尽くすのだという格言・流言もあるようですね。
その長女にこの映像を見せて、「あんたも小さいときにこれと同じことをして、遊んでたんやで」と妻が言っても、残念ながら、長女の記憶には残ってないようです。しかしながら、この遊びを見ているうちに「このおサルさん可愛い!」と心からの共感を表明しておりました。この行動は個人差があるようで、次女はやっていないと妻は申しております。チンパンジーの姉妹でも、遊びのレパートリーに差があるのだろうかと思いを馳せています。
広瀬祐司(大阪府立茨木高校)
2006-08-04