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にほどりの

カイツブリのペア、巣の近くにやって来たアオサギを警戒する
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カイツブリ、ミシシッピアカミミガメを威嚇する
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ミシシッピアカミミガメ、蓑亀の蓑(甲羅の藻)を食らう
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クサガメ、蓑亀になったミシシッピアカミミガメの蓑(甲羅の緑藻)を食べる
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私の住んでいるところの近くの川や貯水池ではカイツブリをみることができる。潜る水鳥のなかではずいぶん小さいほうだが、これの潜るさまを眺めるのはちょと楽しい。なんというか、ふつうに水面に浮いていた次の瞬間に、音もなくぴょこんという感じで頭を水面に突っ込んで潜ったと思ったら、数十秒後にぜんぜん違う場所に、これまた音もなくぴょこたんというふうに浮き上がってくるのだ。浮上場所はまったく予測がつかなくて、ええっ、なんでそこに?ということが多く、思ったよりも速く水中では移動できるようだ。

カイツブリは「浮き巣」といって、水草を使って水面に浮くような巣を作って抱卵する。浮き巣の様子は「カイツブリのペア、巣の近くにやって来たアオサギを警戒する」(データ番号: momo080606tr02b)でみられる。この映像はタイトルのとおり、カイツブリがアオサギを気にしている映像で、アオサギに比べてだいぶ小さいカイツブリでもやはり繁殖中はいろいろ積極的になるのだなと思う。

相手がアオサギだと近くに行くだけだが、アカミミガメだと攻撃するらしい。「カイツブリ、ミシシッピアカミミガメを威嚇する」(データ番号: momo080606tr01b)は、近づいたアカミミガメに向かって潜っていって、カメの頭をつついて追い払おうとする様子が撮影されている。しかし、なんでアカミミガメがいるってわかったんだろか。いきなりぴょこんと潜り、さっと移動すると、気泡がひとつぽこんと浮いて、たしかになにやらの塊がもこもこと動くとそれがアカミミガメなのだが、べつに何かカイツブリに悪さしようとしてたわけでもなさそうなのに、いきなりつつかれて、びっくりして息を吐き出したのが気泡になったんだろか。もっともアカミミガメは何でもくうから、もしかしたらカイツブリの巣なんかも壊してしまうのかもしれず、それでああいうふうに執拗に追い払われるのかもしれない。

カイツブリとは関係ない話だが、アカミミガメは特定外来種に指定されるくらいあちこちにいるカメで、MOMOにもこれまでに多くの映像が登録されているが、なかに蓑亀になったアカミミガメの姿がある(「ミシシッピアカミミガメ、蓑亀の蓑(甲羅の藻)を食らう」(データ番号: momo080816ts01b)「クサガメ、蓑亀になったミシシッピアカミミガメの蓑(甲羅の緑藻)を食べる」(データ番号: momo080830cr01b))。蓑亀というのは甲羅に藻が着生した個体で、なんだかやたら年寄りにみえてめでたいというわけか、古来より吉祥として珍重されているらしい。猫又の亀版みたいなものか。でもいくらめでたいといっても、アカミミガメじゃなあとおもわんでもない。

カイツブリは鳰、あるいは鳰鳥ともいう。琵琶湖が「鳰の海」とよばれていたのは有名で、それで滋賀県の鳥はカイツブリなのだが、鳰鳥というのは葛飾にかかる枕詞でもあるらしく、万葉集にそういう用法がある。そのくらいの昔から親しまれていた鳥なのね。武蔵国葛飾郡の一部はいまは埼玉県三郷市になるのだが、それで三郷市の市の鳥もカイツブリである。
森貴久(帝京科学大学)
2008-09-05

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