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長崎の初夏の風景

走るイソヒヨドリ
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サザンカの蜜を吸うメジロ
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イボイワオウギガニの採餌行動
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塩の投入に対するマテガイの飛び出し行動
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五月は一年でもっとも過ごしやすい季節じゃないかと思う。もう寒いと感じることも少なくなり、日差しは強くても耐えられない暑さはない。そしてスギ・ヒノキの花粉症も治まった。そんな頃は、身近な自然をのんびり眺めてみたい。

長崎県は自然が豊かだ。海沿いの市街地から、車で5分も走ると山の中に入り、峠を越えるとまた海が見える。どこに行っても森と海を感じられるのだ。

当然ながら動物も多い。日常生活の中でも、いろんな動物の息づかいが感じられる。一番よく目にするのはイソヒヨドリという頭と背中が青い鳥。海岸を好むらしいが、民家や大学の校舎もよく訪れる。「走るイソヒヨドリ」(データ番号: momo070324un01b)というのはあまり見られないシーンだが、「ピチョピチョ チッチチ チヨビイ」と鳴いている声は本当によく聞こえてくる。季節ごとに森から聞こえるのは、春にはウグイスの声、初夏には「特許許可局」とホトトギス、夏の夕暮れは「カナカナカナ」とヒグラシ。

鳥と言えば、メジロも多い。海岸沿いの道を自転車で走れば、ツバキの街路樹からメジロが飛び出してくる。きっと「サザンカの蜜を吸うメジロ」(データ番号: momo070113un01b)もいると思う。長崎には、椿油を麺に練り込んだ「五島うどん」というのがあってウマイ。ひやむぎのように細いうどんで、トビウオでとっただしで食べるのがウマイ。休日の昼ご飯はこれでキマリ。

海に行けば、岩礁で「イボイワオウギガニの採餌行動」(データ番号: momo031011es01b)が見られるかも知れない。しかしこのカニは、昼間はたいてい岩の割れ目に潜り込んでいる。のぞき込むと赤い目でにらまれる。つつくと甲羅と同じくらいの大きさのハサミを広げて威嚇される。春の磯には、タコを捕ったり、貝を捕ったり、アオサを取ったりする人が多く見られる。

同じ海でも、干潟にいけばまた違う生き物が見られる。5月の大潮にはとくに広大な干潟が現れるので、「塩の投入に対するマテガイの飛び出し行動」(データ番号: momo050501ss01b)を利用して、マテガイ掘りをすることができる。夕方6時半過ぎの地元テレビ局の中継ニュースでは、「飛び出してくるのは、潮が満ちてきたと勘違いするからじゃないか」という説明がよく聞かれる。しかし海水は巣穴に投入された塩ほど濃くないし、マテガイは潮が満ちてきても飛び出る必要など無いだろう。「違うよなぁ」と思いながらビールを飲んでいる。ウマイ。

長崎のなにげない日常の風景でした。


*鳴き声参考書:「声が聞こえる野鳥図鑑」文一総合出版
 
繁宮悠介(長崎総合科学大学)
2009-05-08

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