先月京都に遊びに行って祇園界隈を歩いていると、アライグマを連れて散歩している人に出会ってびっくりした。あちこちで野山などに捨てられ野生化しているとは聞いていたが、まさか祇園の真中で見かけるとは思いもしなかった。アライグマは小さなうちはかわいくても成長すると獰猛で飼えなくなるという。捨てられ祇園で野生化し「アライグマ、舞妓さんを襲う」とか「グルメアライグマ、菊乃井の懐石の残りものしか食べず」などという新聞記事が現われないことを祈るばかりだ。
アライグマは外来種(しかもこの場合はペット)だが、在来種でも意外なところで意外な動物を見かけることがある。筆者は以前、実家近くの国道走行中に道路にシカが飛び出してきてびっくりしたことがある。(実家がそれだけ田舎だと言うことだが)
MOMO にも意外なところで撮影された動物映像がいくつか登録されている。代表はなんと言っても
「ハヤブサの餌渡しと抱卵交代1」(データ番号: momo040116fp01b)
などのハヤブサシリーズ。解説にも「金沢市街のビルの17階」と書いてあるが、撮影場所「金沢市昭和町」を地図で調べたら、なんと金沢駅に隣接する一角ではないか!東京なら有楽町マリオンにハヤブサが営巣するようなものか。
続いて
「福井市に飛来したコウノトリ」(データ番号: momo050714cb01b)。
コウノトリが田んぼという場所にいること自体は意外でもなんでもないのだが、日本では30年以上野生の繁殖例なし、たまに大陸から飛んでくるけど福井県への飛来は19年ぶり、ということで、これも意外なところで見つかった動物である。「ほんとにコウノトリ?あれが」という近所のおじさんと思われる声が入っていて、地元の人にも珍しい光景なのだなとわかる。
最後に
「二本足で立って周囲を警戒するイタチ」(データ番号: momo051007ms01b)。
撮影場所は「京都市左京区鴨川」。鴨川で左京区内を流れてる部分は市街地のど真ん中だ。イタチがニワトリ小屋を襲うという話は耳にしたことがあるので人里に出没する動物ではあるのだろうけれど、いったい山からどこを伝って鴨川までやってきたのか?
農山村でイノシシやニホンザルが田畑を荒らすのは以前から聞いたことがあるけれど、最近は都市への進出も著しいらしい。神戸にはイノシシが出没するところも多いそうで、「イノシシ注意」の看板を北野異人館のあたりで見たおぼえがある。今年の春から夏にかけて、ニホンザルが東京都内のあちこちで目撃されたというのも記憶に新しい。いまや動物行動のビデオ撮影は市街地で行う時代になったのかも。
みなさま、都内へ買い物にお出かけの節も是非ビデオカメラをお忘れなく。渋谷ハチ公前でニホンオオカミが目撃できないとも限りません。
井上真(MOMO運営ボランティア)
2005-10-28