何が凄いってあーた,いったんもめんですよいったんもめん。いつもは絹だけどいったん木綿じゃなくて,一反木綿。何から生まれるか知ってます?卵ですよ卵。一反木綿が卵から生まれるところがこれです。
「プラナリアのふ化」(データ番号: momo060526un01b)。いや,プラナリアですけど。でも,これどうみても一反木綿じゃないですか。いや,一反木綿って本物はみたことないけど。
この映像にはスケールが入っていないので大きさがよくわからないのですが,どのくらいの大きさなんですかね。いろいろ調べると卵の直径は2mm弱くらいらしいですが,そうだとすると孵化個体は4-5mmですか。それが一反というから10m以上になるのだから驚きます。いや,ならないけど。
で,卵から出てくるのって,どの動物でもたいへんらしく,この映像でもがんばって孵化してます。しかしほんとに薄いからだをしてますね。横からみるとからだが消えてみえるくらい。土星の輪の消える原理と同じ。さすが布の妖怪。卵から出るとひらひらひらと泳いで行くさまは,しつこいようだけどまさに一反木綿。いやあ,びっくりした。
この映像では2個体の孵化の様子が撮影されてますけど,いずれも眼のある側が上(というかこちら側)でひらひらひらと泳ぎだしてます。これはそういうのを集めて編集したのか,それともたまたま2例がそうだったのか,はたまた孵化して泳ぎだすときは,眼のある側が上になるように泳ぐものなのか。どうなんでしょう。そういえばこの眼はレンズ眼ではなくてピンホールカメラの原理で世の中を視ていると昔教わりました。どこみてるのかよくわからない寄り目気味のちょとかわいい感じのこの眼があるから一反木綿にみえるのかしらん。ゲゲゲの鬼太郎にでてくる一反木綿の眼はあんまりかわいくないけど。
いやしかしこんな映像があるとは。なんかこころが洗われます。水無月くって茅の輪くぐってる場合じゃない。夏越しの祓にちょいといいものみたような気がしました。
森貴久(帝京科学大学)
2006-06-30