もう桜が散りかけて、4月も半分が過ぎようとしているのに、くしゃみがおさまらない。そう、私は花粉症。発症してから今年は記念すべき20周年を迎えた。この年にしてベテランの域である。
ここ数年はくしゃみ、鼻水、目のかゆみが起こるぐらいで、中学高校時代の症状のひどさに比べると随分ましになった。あの頃は鼻のかみすぎで鼻の頭の皮がむけ、鼻がつまっているのにサラサラの鼻水が滝のように流れ、息継ぎすらままならないくしゃみ10連発に時々襲われた。目は充血して、こすり過ぎで変な三重まぶたになっている。睡眠中も鼻づまりとくしゃみで目を覚ましてしまうので、睡眠不足になり、目の下には真っ黒なくまがベッタリと張り付いていた。個人的にはこの2次的な症状の睡眠不足が一番つらかったように思う。そんなにつらいなら注射でなんとかなるだろうよ、と今になっては思うのだけれど当時はまだそんなにメジャーな病気でなかったので、そんな治療法はなかったかもしれない。ひょっとしたら私が知らなかっただけかもしれないけれど。
さて、この花粉症、症状には山があるのだ。例えばくしゃみなら、常に一定の間隔でくるのではなくて、まさに火がついた様にいっぺんくしゃみをすると数回連続で出て来る。だから、はじめの1つをしないようにするのがコツなんだけれども、やっかいなことに、目のかゆみは思い出したら掻き始めてしまうのである。
あくび
「キツネのあくび」(データ番号: momo070324vv01b)のように、他人がどこかを掻いているのを見ると、とたんに目がムズムズしてきて、粘膜がどろどろになるまで掻き続けていた。もし、当時の私がこの映像をみたら
「頭を掻くコサギ」(データ番号: momo070309un01b)きっと傍から見たら、面白い様に目をこすりはじめただろう。ほのぼのとした映像だが、重症患者には魔の映像かもしれない。映像のコサギもかなり長い間掻いているけど、当時の私には勝てないだろう。
こんなやっかいものの花粉症だけれど、いい事だってある。
「あなたもですか」「お互い大変ですね」といった言葉が交わされる事もあるし、口には出さないものの、ちらと合わせた視線だけで、そのような会話が生まれたように感じる事もある。「えぇっ!同じ学校の出身ですか!?」っていうぐらい、親近感がわいてしまう。これからも長くこの病気とつきあっていこうと思う。
佐藤路子(大阪市立自然史博外来研究員)
2007-04-14