視る・想うRSS

[データベースホーム]

サイゴノ サイコウノ イイワケ イイワネ

海藻を食べるアオウミガメ
↑click to play

メスを呼んで鳴くツクツクボウシ
↑click to play

ツルの北帰行
↑click to play

イエネコの遊び
↑click to play

「隊長」
『なんだ』
「自分たちが地球の生物捕獲という任務を言い渡されて、地球に来てはや3年半も経ってしまったであります」
『そうだ。地球に来たのは2006年の1月だったな』
「ちょっと最近、サボりすぎではないでありますか」
『大阪、有明海の干潟、ガラパゴス、和歌山の海、いろいろ行ったではないか』
「でも、読み返してみるとほとんど遊びであります。仕事してないであります」
『そんなことはない。地球の動物の言葉がわかるようになったし、動物を表す漢字も読めるようになったし、賞を作って士気も高めたのだ』
「しかし、肝心の生物が一匹も捕獲できてないであります。ちょっとやばくないでありますか。3年も経つのに・・・」
『なんだと、まだ一匹も獲ってないのか? 貴様ちょっとサボりすぎじゃないか』
「私のせいにするでありますか。ひどーい」
『ええい、こうなったらあの艦長に見つかる前に、捕獲できなかった言い訳を考えよう』
「・・・了解であります」
『では、カメを捕まえようとしたら竜宮城に連れていかれて、はや3年』
「海藻を食べるアオウミガメ」(データ番号: momo070721cm01b)
「その話なら、カメを助けないとダメであります」
『なら、ツクツクボウシの産んだ卵が孵って幼虫になって、成虫になるのを待ってたら、はや3年』
「メスを呼んで鳴くツクツクボウシ」(データ番号: momo070922un01b)
「17年ゼミならともかく、毎年出てくるセミでその言い訳はちょっと無理があるであります」
『なら、ツルを捕まえようと思ったら北へ渡ってしまったので、帰って来るのを待ってたら』
「ツルの北帰行」(データ番号: momo060327fg01b)
「普通1年であります。ちと短いであります」
『ネコと遊んでたら』
「イエネコの遊び」(データ番号: momo051027fs01b)
「ダメであります。やっぱり3年目は言い訳できないであります」
『大目に見ろよな』
「開き直るその態度は気に入られないと思うであります」
『両手をついて謝ってもダメだろうか』
「許してあげないであります」
『じゃあ、我々の成果として、地球の生物を捕獲する代わりに「動物行動の映像データベース」を見つけた、ということにしてはどうか』
「なるほど、1000件もあるわけでありますし」
『おお、なんだか最終回は前向きなオチになりそうだ』
「居ながらにして地球の生物の姿がいつでも見られるであります。なんとすばらしい」
『よし、そうと決まればさっさと故郷の星に帰ろう。地球のみなさん、ごきげんよう』
「さようならー」
『ん、あの光はなんだ』
「た、隊長、あの光は」
『うわーーーー』

続く(たぶん?)
石田 惣(大阪市立自然史博物館)
2009-10-02

バックナンバー

2006-02-24〜2006-06-02
2006-02-17
ボッソウの人々
藪田慎司(帝京科学大学アニマルサイエンス学科)
2006-02-10
ゆとり:遊んで過ごした日々
広瀬祐司(大阪府立茨木高校)
2006-02-03
人間も動物だったのね
佐藤ミチコ(大阪自然史博外来研究員)
2006-01-27
チキュウノ セイブツヲ ホカクセヨ
石田 惣(福井市自然史博物館)
2006-01-20
トライアル・アンド・エラー
繁宮悠介(長崎総合科学大学)
2006-01-13
イヌの話
西 浩孝(京都大学大学院 理学研究科 動物学教室)
2006-01-06
動かない動き
藪田慎司(帝京科学大学アニマルサイエンス学科)
2005-12-30
十二支
井上 真(MOMO 運営ボランティア)
2005-12-23
Yes, Virginia
森貴久(帝京科学大)
2005-12-16
思い出したこと
藪田慎司(帝京科学大学アニマルサイエンス学科)
2005-12-09
野球場に連れてって
中田兼介(東京経済大学)
2005-12-02
高校生の眼で見たデジタル映像コンテスト
広瀬祐司(大阪府立茨木高校)
2005-11-25
宿主の気持ち
佐藤ミチコ(大阪自然史博外来研究員)
2005-11-18
冬空に回すカメラ
石田 惣(福井市自然史博物館)
2005-11-11
周りが私にそうさせる
繁宮悠介(長崎総合科学大学)
2005-07-29〜2005-11-04