視る・想う
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コミュニケーションに使う刺激
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映像の登録が700を超えた。「標本」が多くなればなるほど,データベースの博物館的な利用が面白くなってくるだろう。今回は試しに,コミュニケーションに使われる信号を,刺激別に集めてみた。文章より,映像の方が多いのでスクロールしてずっと下までご覧あれ。
感覚器には,目(視覚),耳(聴覚),鼻(嗅覚)などがある。動物達は,コミュニケーションにおいて,それぞれの感覚器めがけて信号を出す。このデータベースの中から実例を拾い出してみよう。
目に向けた信号の例は多いので,そのほんの一部を
「シオマネキの1種における求愛ディスプレイ(ウェイビング)の変化とペア形成」(データ番号: momo040129ud01b)
「クジャクの求愛」(データ番号: momo050927pc01b)
「オドリハマキモドキの求愛ダンス」(データ番号: momo031220lj01b)
「コガモの求愛ディスプレイ」(データ番号: momo070207un01b)
「ウミネコのヒナのくちばしつつき行動:模型を使った実験2(ギザギザ頭)」(データ番号: momo070616lc02b)
「ティンバーゲンの実験 - イトヨの闘争行動を解発する鍵刺激」(データ番号: momo050707ga01b)
耳に向けた信号も多い。例えば,
「カジカガエルの広告鳴き」(データ番号: momo060824bb01b)
「ウミネコのつがいで行われた長鳴きのデュエット」(データ番号: momo070409lc02b)
「キジの雄のディスプレイ」(データ番号: momo030519pc01b)
「パントグラント」(データ番号: momo050302pt12a)
「パント・フート」(データ番号: momo050302pt13a)
匂いの信号は意外に少なくて,昆虫のフェロモンの例が少しある。
「トゲオオハリアリの雄誘因」(データ番号: momo010311ds01a)
,
「ゴマダラカミキリの配偶行動1. メス抽出物を塗布したガラス棒に交尾を試みるオス」(データ番号: momo050921am01b)
視覚信号と聴覚信号はよく一緒になって表出される。上で紹介した信号のいくつかもそうだが,派手な例としては,
「コトドリの求愛ダンス」(データ番号: momo051005mn01b)
感覚器というと,すぐ思いつくのは,目,耳,鼻だが,忘れてはならないのが皮膚(触覚)である。接触は大事なコミュニケーションの手段である。
接触刺激がコミュニケーションで重要な役割を果たしている例は,哺乳類に多いようだ。例えば,
「ミナミハンドウイルカのラビング行動(Flipper to flipper rubbing)」(データ番号: momo070721ta02a)
「仔の世話をする母ザル」(データ番号: momo070709mf01b)
「子犬の自発的排せつと反射的排せつ」(データ番号: momo060122un01b)
「仔ジカをなめる母ジカ」(データ番号: momo070619cn03b)
「対角毛づくろい」(データ番号: momo060407pt13a)
しかし鳥にもある。
「バンの相互羽づくろい」(データ番号: momo070326un03b)
「カラスの相互羽づくろい」(データ番号: momo060718un01b)
「ガラパゴスアホウドリの求愛ディスプレイ」(データ番号: momo061130pi01b)
最後の例は,視覚刺激と触覚刺激を合わせて用いるコミュニケーションの例と言えよう。
動物のコミュニケーションの進化を考える時には,接触刺激のことはあまり考慮されない。しかし接触刺激も信号や合図として使われているに違いない。また,接触には,他個体の情動に強く働きかけるという他の刺激にはない特徴もあるだろう。コミュニケーションで接触刺激がどのように使われているのか,またそういった行動がどのように進化してきたのか,まだあまりよくわかってないから,きっと面白いテーマだと思う。
藪田慎司(帝京科学大学)
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