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謹賀旧正月

ヤマトウミウシの産卵
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とあるカレンダーで月齢をみていたら26日が新月で,あれ,ということは,と調べるとやはりその日が旧正月だった。旧正月は日本ではあまり祝わないが,ご承知のとおり,中国や韓国では正月は旧正月で祝う。では1月1日は何かというと1年の最初の日で,それ以上にはめでたくないらしい。少なくとも南極の韓国基地では,12月31日には年越しのパーティだったのに明けて元旦はただの休日の朝で,いつもの休日のとおりに朝食はおのおの勝手に辛ラーメンをずるずるくっていた。旧正月は御馳走がでるよといってたが,その年の旧正月は2月だったのでそれには間に合わなかった。

ただ,韓国では満年齢ではなく数えで年齢を扱うので,元日にはみなが一斉に年をとるのだそうだ。じゃあ誕生日は何だと尋ねると,誕生日は誕生した日だという答えだった。たしかに誕生した日と年をとる日が同じである必然性はない。だから大晦日のあのパーティは,新年を迎える年越しというよりは年取りという意味合いだったのかなといまになって思う。

こういう年の取り方は年長者を絶対的に敬う儒教文化と関係するのではないか。というのは,誕生日ごとに年をとるとなると,たとえば同じ学年だったとしてもそのなかで日々上下関係が生じたり解消されたりすることになるが,数えで皆が一斉に年をとればそういう不自然さはなくなる。この説はとある友人が語っていたが,なるほどそうかもしれない。そういえば,たいていの動物については短い繁殖期があって,そのなかで一斉に生まれて育つから,そういう意味でいえば,繁殖期のある動物はみんな数えで年を取っているみたいなものかもしれないな。

旧正月らしく干支に因んだ映像を,と「ウシ」で検索するとすこし面白い。ウシの映像はないのね。ウシ科は4件あるが,ウシそのものはないとは意外。そのかわり,ツクツクボウシとかウミウシとかでてくる。ウミウシというのも不思議な動物で,海牛目とはまた全然違う。ウミウシについて大昔に西村三郎先生の講義で教わった話はいまでも覚えていて,25年の時を経て私の講義で使わせてもらっているが,その話はまた別の機会に。今回紹介するのは「ヤマトウミウシの産卵」(データ番号: momo040502hj01b)。ウミウシの産卵だから大潮で,ということは旧正月と月齢が同じはず。ということでむりやり。

※この映像の撮影日(2004年4月28日)はほんとは旧暦では閏2月29日らしい。
森貴久(帝京科学大学)
2009-01-30

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