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ブダイのはなし

ブダイの産卵行動1 ハゲブダイ
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ブダイの摂餌行動
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ブダイの産卵行動2 オオモンハゲブダイ
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1979年の3月、大学2回生の終わりに、ダイバー仲間3名のグループで西表島にフェリーを乗り継いで辿り着いた。それまでに三宅島、串本、宇和海と潜り歩いていたが、西表の海は桁違いであった。「ブダイの産卵行動1 ハゲブダイ」(データ番号: momo060212ss01b)を視て、当時のワクワク感があたまをもたげてきた。水面から見下ろす視線で、羽ばたきながら泳いでいる色のハデな奴はブダイだと、船頭さん・民宿のオヤジさんに教えてもらいながら、見たこともなかった魚たちを喜々として自分のみたものリストに付け加えていったのだ。それにしてもブダイが朝に産卵するとは知らなかった。だいたい朝のこんな時間に、起きだして海辺に来るはずがない。前夜の酒がまだ残っていて、それどころではなかったのだ。飲んでいた酒はというと請福とか八重泉だったかな。

 その見たこともないブダイという魚は、ダイバーが近寄ると羽ばたきながら白いウンコをして、逃げてゆくのである。そこでまた、教えが入る、ブダイはサンゴを食べるからサンゴのウンコをするのだと、そうなのか!そうしているうちに、沖縄ではブダイはイラブチャーと呼ぶのが普通であること。刺身にして食べると淡白な味わいで、泡盛とよく合うことなども学習するのであった。言われてみると、ブダイはサンゴをかじるように見える「ブダイの摂餌行動」(データ番号: momo060212ss02b)。しかし、死んだサンゴに生える藻類をたべているらしい。ダイバー仲間では、ハマサンゴについているかじり痕は、ブダイが残したものだというのが常識になっていた。

 サンゴには刺胞毒の強くて素手で触れると大変なことになるミレポラから、素手でつかんでも大丈夫なハマサンゴまでいろんなサンゴがいる。なるほど、ブダイは刺胞毒の弱いハマサンゴをかじるのか?そこで、大胆にハマサンゴにかぶりついたダイバーがいた。結果は?ハマサンゴも結構な刺胞毒を持つようで、彼の唇は腫れてしまったという。手のひらの厚い表皮は大丈夫だけれど、唇は繊細すぎてダメなようだ。

 1970年代後半の人間界では、ストリーキングというと、裸で公衆の面前を走り抜けることであった。ストリーカーの多くは若者で、捕まると警察からおとがめを受ける。「ブダイの産卵行動2 オオモンハゲブダイ」(データ番号: momo060212sb01b)ブダイの世界では、自分の精子を少しでも多くの卵にかけるために、ペアが産卵するタイミングに合わせて、猛烈にダッシュして放精するのがストリーキングである。こちらのストリーカーは、ペア産卵しているオスからどやしつけられるのである。
広瀬祐司(大阪府立茨木高校)
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