昔から知られていることであるが、クレタ人は嘘つきで、アキレスはカメに追いつけない。なんだか昔のギリシャ辺りはおかしなことが流行ってたのだなあとおもうのだが,アキレスがカメに追いつけないというのはそれほど不思議ではないかもしれない。なぜならカメは意外と速く歩くからである。
「カメ類(クサガメ・ニホンイシガメ・カミツキガメ)の歩行」(データ番号: momo070326un05a)ではクサガメ,イシガメ,カミツキガメが歩く姿をみることができるので確認してほしいが,カメは意外に速く歩く,というか,意外にしっかり歩いていて,水の中では意外に速く歩く様子がわかる。カメが歩くところなどちゃんと見たことなかったけれど,きちんと対角線上の脚を組にして互い違いに出しながら歩いていて,なるほどこうやって着実に歩んでいけばウサギにもアキレスにも勝てるんだなあと思わせないでもないし,水中だとすべるように移動していて,まあ水中だと泳いだほうが速いんじゃないか思わんでもないが,それでも意外に速く歩いている。クサガメやイシガメは水域間の陸上をけっこうな距離移動するらしいのだが,そういうときにはこうやってしっかり歩いているんだろうなきっと。
クサガメやイシガメにくらべてカミツキガメの歩き方はまた違っていて興味深い。歩幅が大きくて前後の足が重なることがあるので,足跡の軌跡をみればカミツキガメが歩いたかどうかわかるらしい。さすがカミツキガメ。しかもこの映像のカミツキガメの顔がまた太々しいというか,誰にも頼らず異国の地で暮らしているのさおいらは,てな感じで,これまたさすがカミツキガメ。しっかり管理して飼育してもらわんといかんですねやっぱり。最近そのへんの河川でみつかったりするから,注意が必要である。
まあしかし逆に考えれば,アキレスがカメに追いつけないように,カミツキガメに追いかけられてもカミツキガメはこっちには追いつけないはずだから安心してよいのだろうきっと。
森貴久(帝京科学大学)
2007-05-11