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腹側から見たクマムシ
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ミノヒラムシの遊泳
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コシダカウニのデコレーティング行動
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コウガイビルの移動
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「動物」というと、結構多くの学生がどうやら哺乳類を思い浮かべるようだ。「動物の名前を挙げて」と頼むと、クマとかキリンとかイヌとかが出てくる。もう少し変わったのをあげてくれと頼むと、オカピとかシフゾウとか言う。間違ってはいないが、こちらの意図とはちょっと違う。私が挙げてもらいたいのは、獣(けもの)以外の動物である。やっと、トカゲ、ヘビ、カエル、鳥、などの声があがってくる。しかし、鳥というのは、ちょっとおおざっぱすぎないか。ならば魚もありだろう。

というわけで、哺乳類、爬虫類、鳥類、両生類、魚類がそろう。実は、これらは全部ひっくるめて同じ脊索動物門という1つのグループにまとめられる。この門には、他にも尾索類や頭索類が含まれる。例えばホヤやナメクジウオである。これらは他の脊索動物と異なり、脳を欠いている。これらも私達の仲間である。つまり、私達ヒトは、ホヤ、ヤマカガシ、シフゾウ、ウーパルーパ、パンダ、ダルマガエル、ルリカケス、スズメ、メダカ、カツオ、等を含む脊索動物というグループの一員ということになる。

かように脊索動物門は多様なメンバーを含む大きなグループである。しかし、話はこれからであって、動物界には、これと同じレベルのグループ、つまり「門」が他に34もある(「岩波生物学辞典第4版」に掲載されているものに、最近発見された有輪動物門を加える)。これらは、いわゆる無脊椎動物と呼ばれるわけだが、実は分類学の体系の中に無脊椎動物というグループはない。無脊椎動物とは、正確には棘皮動物、軟体動物、環形動物、紐型動物、扁形動物、・・・といった34もの「門」の集合体なのである。繰り返すが、これらの一つ一つが、我々が属する脊索動物門と同じレベルにある大きなグループなのである。そして、こういったなじみのない動物達も、歌の文句ではないが、みんな同じ地球に生きている仲間なのである。

この映像データベースには分類群検索という機能がある。画面下の「分類群検索」というボタンをクリックすると、画面右にその検索画面が出てくる。最初は、「動物界」となっているはずだ。これをクリックする。すると、ずらっと漢字が出てくる。これが、「門」レベルの表示である。2005年9月30日現在、13の門が登録されている。35(脊索動物を含めて)門のうちの13門である。まだ過半数にも達していない。それでも、いろいろある。一番登録映像が多いのは、やはり脊索動物門である。次に、節足動物門がくる。これは、いわゆる「ムシ」を含むグループであり、昆虫やクモの他には、エビ、カニの仲間が含まれる。実は、「動物の名前を挙げて」と聞いた時、結構「ムシ」の名前(ミツバチとかトンボ)は出てきやすい。それに比べると、魚の方が出てきにくい気がする。これは、私達が魚食文化であることと関係があるのかしら、と想像したりもする(魚は「食べ物」のカテゴリーに入ってしまうとか)。

なじみのないのも多い。扁形動物、類線形動物、半索動物、線形動物、中には、箒虫動物門などという、めずらしいものも既に登録されている。これらの動物の姿形や行動が想像できますか? 時には、分類群検索を使って映像を見て回るのも面白いのではないかと思う。お試しあれ。

今回は、特定の映像をテーマにはしていないので、分類群検索して目に止まった映像を4つ紹介します。「腹側から見たクマムシ」(データ番号: momo050312un01b)「ミノヒラムシの遊泳」(データ番号: momo050904tb01b)「コシダカウニのデコレーティング行動」(データ番号: momo040201mg01b)「コウガイビルの移動」(データ番号: momo050224un01b).最後の映像は、別のコラム(「間違いないですか?」)でも紹介されています。よろしければそちらもご覧下さい。
藪田慎司(帝京科学大学アニマルサイエンス学科)
2005-09-30

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