キツネとタヌキがひとを化かすのは常識だが,テンもひとを化かすらしい。あとムジナやイタチも。ムジナはアナグマだとして,こう並べてみるとなんだか里山にいる中型哺乳類はみんなひとを化かすみたいだ。いま気づいた。となるとムササビもきっと化かすに違いないが,そういう話はないのかしらん。それとも,里山の食肉目が化かすのかな。となるとそのうちアライグマに化かされたとかハクビシンに化かされたという話を聞くようになるはずだが,やっぱり外来種だとそんなことにはならんのかな。アライグマに化かされて気づいたらたらいで洗濯してたなんて話は楽しいとおもうのだが。
というわけで,そういう化かしそうなやつらの映像はあるのかなとおもって検索すると,じつは結構少ない。アナグマやムササビ,タヌキは登録されてないのね。タヌキがないなんてちょと意外。ハクビシンやアライグマもない。アライグマはあるかとおもったけどね。あとはキツネが2件
「止まるキツネと逃げていくキツネ」(データ番号: momo070202vv01b),
「地面を掘るホンドギツネ」(データ番号: momo070130vv01b)にテンが1件
「テンの行動追跡」(データ番号: momo070220mm01b),イタチが1件
「二本足で立って周囲を警戒するイタチ」(データ番号: momo051007ms01b)登録されている(どうでもいいことだが,「キツネ」で検索するとキツネザルの映像も引っかかるのがちょとおかしい。これはマダガスカルにいるサルなのだけど,キツネザルの仲間には非常に小さいやつでネズミキツネザルというのがいる。お前は何者だという和名である。まあサルなのだが)。なんで少ないのかな。夜行性が多いからか。あるいは撮影したはずが化かされているのか。
で,
「テンの行動追跡」(データ番号: momo070220mm01b)では,テンが車の通る道路を延々と1km以上にわたって走って行く。説明文にもあるが,脇の林に逃げればいいのに,道路をどんどん走って行くのは不思議である。これをみてふとおもったのだが,こういう道路というのは,もちろん建設過程やその後の状況において,動物の生息域を分断するだろうが,ある種の状況では,けもの道よりもはるかに移動しやすい径路を動物に提供することにならないのかな。ある場所からべつの場所に行くときに,直線距離だけでなく少々迂回したとしても,けもの道よりも広い人工の道路を使うほうが,消費時間とエネルギーあたりの移動距離が大きいことはあるはずだが,そういうときはやっぱりそっちを使うのかしらん。林道のひと以外の動物の交通量調査とか誰かしないかな。面白そうだけどいま思いついただけだからよく考えれば面白くないかもしれん。
いやまあそういう話はどうでもいいのだが,里山の中型哺乳類の映像が少ないのは意外だった。ニホンザルの映像は多いけど,あれは里山じゃないのか。だいいち化かさないし。こんなところにも里山の荒廃が顕著に現れているのかな。知らないけど。どうでもいいことついでにいえば,昔から狐七化け狸は八化けというのだが,貂はやっぱり十化けになるのだろうか。
森貴久(帝京科学大学)
2007-03-09