言うまでもないが、この MOMO は動物行動の映像データベースなので、おもしろくて見応えのある行動の映像が主に登録されている。つまり、多くの映像で動物はなにがしかの動作をしている。でも、動物の生活には何もしない時間だっていっぱいあるはずだ。たとえば飼いネコは、昼間は座布団の上に寝転がり、夜は夜でベッドで眠るという、まったくうらやましい生活である。(ノラネコはきっと結構忙しいに違いないが)
こういう動物の非行動シーンの記録されている映像を、「休息」とか「あくび」とかのキーワードで探してみた。(休息もあくびも行動には違いないから正確には非行動とは言えないけど)やはりヒットする映像はあまり多くはないが、、、
「休息中のミナミハンドウイルカ」(データ番号: momo070721ta03b)
うーん、確かに休息しているぞ。泳いでいるというより流れている感じだ。でも時折ひれを動かして隊列が乱れないようにしているように見える。仲間ときれいに横に並んでいるが、何かそのほうが得なことがあるのかしら?映像で見る限り、かなり浅く波の静かなところのようだ。こういう場所を選んで休んでいるんだろう。
「あくびをするビーリヤ(ボノボ)」(データ番号: momo071114pp01b)
いかにも暇そうである。なんとなく人間のおじさんが縁側に座り暇そうにしている場面を連想する。(このボノボはオスかな?メスかな?)映像の後半であくびしながら頭を左右に振っている。大口開けるから頭が前後に動くのはわかるが、どうして左右にも振るんだろう。そのほうが気持ちよかったりするんだろうか?いずれにせよ平和そうな光景である。
「キツネのあくび」(データ番号: momo070324vv01b)
こちらはネコのあくびに似ている。同じ食肉目だから似てるのか。地面にうずくまった姿勢もよく似ている。解説文に「非常に人馴れしてしまった個体」とあるように、暗闇の中でライトを当てられても平然とあくびしている。開けた場所のようだが、こんなところでのんびりしてしまって大丈夫なのだろうか?
「キタゾウアザラシの睡眠」(データ番号: momo070314ma01b)
休息、あくび、と来て今度は完全に寝てます眠っています。半分水につかっているけどいかにも気持ち良さそうです。鼻で水しぶきをとばしているところといい、気持ちよさそうに閉じた眼といい、熟睡しているように見える。地面のくぼみ(水たまり)でねているが、くぼみ具合が自分の体にフィットしたところを懸命に探したんだろうなあ。気持ちよい睡眠のためには努力を惜しんではいけないということか。
動物が寝転がったり眠ってたりするのはなぜか知らないが心癒されるものがある。親が小さな子供の寝顔を見るのもこんな感じなのだろうか?いま流行のネコ鍋など、ネコに癒されるのも彼らがずーっと寝てることが理由かもしれない。寝てるだけで人のお役に立つとはうらやましい動物である。
井上 真(MOMO 運営ボランティア)
2008-02-08