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植物の「行動」を観察するには

他者の餌を横取り(盗み寄生)するウネレイシガイダマシ
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水分をトレースするカタツムリ
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当サイトのトップページに「分類群検索」というのがある。それを見ると、最初は「動物界」となっている。そこをクリックすると、軟体動物門や類線形動物門など、その下位の分類群が表示されるわけだ。あれれ、当サイトは「動物行動の映像データベース」なのだから、動物の映像であるのは当たり前じゃないだろうか。だとすると、「動物界」というのは当たり前であるからして、いきなり門レベルの分類群が表示されればよいのではあるまいか。

ところがどっこい、実際には「植物界」のデータも実は登録可能なのだそうな。表立って募集をしていないだけで、システム的には登録可能だし、植物だからという理由で本登録を拒否することはないそうな。

では、植物の「行動」とは一体どのようなものがあるだろうか。まず思いつくのが、食虫植物ハエトリグサの捕虫だ。ハエトリグサは二枚貝のような形をした捕虫器を持っており、獲物がその中に入ると一瞬で葉を閉じて中に閉じこめてしまう。何種類かの食虫植物を育てていたことがあるが、他の食虫植物は落とし穴式(ウツボカズラ)や粘着式(モウセンゴケ)であって観察していてもあまり面白くなかったが、このハエトリグサだけは植物とは思えない素早い動きをするので面白かった。その他、触ると葉を閉じるオジギソウなども目に見える「行動」と言えそうだ。

しかし、一般的には植物の動きは非常にゆっくりである。非常にゆっくりした動きを撮影するには、タイムラプスビデオという装置を使う。これはコマ落としして録画することができるビデオで、例えば1秒間に1コマだけ撮影し、それを通常のスピードで再生すれば、30倍速で観察することができる。これは、例えば「他者の餌を横取り(盗み寄生)するウネレイシガイダマシ」(データ番号: momo010713cm01b)「水分をトレースするカタツムリ」(データ番号: momo031024es01b)などの撮影に使われている。このタイムラプスビデオを使えば、アサガオのつるは支柱に巻き付いていく様子が、目に見える「行動」として観察できるわけだ。

ということで、じっと動かないように見える植物も、早回しで見れば我々が想像もつかない動きをしているかもしれない。もし植物の「行動」を撮影してみて、面白い映像が撮れたら当サイトに登録してみてほしい。あと粘菌なんかも面白そうだ。

植物の「行動」の動画を探してみたところ、(社)日本植物学会−静なる草木たちの躍動というページが見つかった。草花の生長や開花を、時間を圧縮して動画化してある。どれも目で直接観察することのできない世界であり、面白いのでぜひご覧あれ。

なお、ここでは植物の動きをカギ括弧つきの「行動」と表現した。植物の場合は単なる反応であって行動とは呼べないという意見もあるので注意されたい。
西 浩孝(十日町市立「森の学校」キョロロ)
2007-10-06

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