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鷺と蛙と鴨と梅雨

コサギの捕食
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親鳥を追いかけるカルガモのヒナ
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うちの大学の駐輪場の脇には,小さな池が二つならんでいる。ビオトープ池と呼ばれているその池は隣り合っているのに,片方の池にはカエルがよく産卵するのにもう片方の池にはあまり産卵しない。なんでだろうと学生が調べてみると,よく産卵するほうの池は水温が低くて溶存酸素量が多く,ミズカマキリやヤゴが少ない。ミズカマキリやヤゴはオタマジャクシの捕食者だから,水温が低いことによる成長速度の低下を受入れるかわりに被食率が低いほうの池を選んだのだろうということが示唆された。これが4年ほど前の話だが,近年では,あまり産卵がみられなかったほうの池でも,以前に比べれば産卵数が増えていて,これはまたなんでだろうということになっているのだが,これについてはまだ調べていない。

まあそんな池なのだけど,先日,とある用事で朝早く(といっても7:00くらいだけど)大学に来たところ,その池にコサギが立っていてびっくりした。近くの桂川・鶴川にはよくいるので,空を飛んでるときに「あら,あんなところに水の影」とかみつけて降り立ったのかしらん。あんな池に来てもオタマジャクシくらいしかくうものないけどなあ,とそのときは思っていたのだが,どうもサギの類はこの季節にはオタマジャクシをよくくうらしい。最近世間を騒がせているオタマジャクシ落下事件は,サギの仕業でも不思議ではないそうだが,大学の小さな池がサギの餌場になっているのなら,このへんでもオタマジャクシが落下してるかもしれない。MOMOには,「コサギの捕食」(データ番号: momo060501un02b)というのがある。

この池ではカルガモもみたことがある。この池ではないが大学のすぐ近くで繁殖していたようで,キャンパスの脇を,親鳥が雛を連れて歩いているのを昨年の今頃はよく見た。今年は見てないが,繁殖しなかったのかな。カルガモはあちこちにいて,雛は巣で育たずに親の後をちょこちょこ歩き回ったり泳いでついていったりするから,この季節はカルガモの親子をよくみる。カルガモの雛というと,昔,琵琶湖にカワウの調査に行ったとき,湖面をカルガモの親子が泳いでいて,そこにボートで近づいたら親鳥がばたばたと飛んで行ってしまい,雛だけが水面に残されたところへ,トビが雛めがけて飛んで来たことがある。ひょええ,どうなるのかなと思ってみていたら,トビが飛びかかる直前にぴょこんと水中に潜って姿をくらまし,しばらくして思いの外遠くで,ぴょこんと水中から姿を現したのだ。あんな雛でもけっこう潜るんだなあと感心したのを覚えている。これも梅雨どきだったかな。梅雨どきはカルガモの季節だなあとおもう。

カルガモの雛の映像はいくつかあるが,その中から今回は「親鳥を追いかけるカルガモのヒナ」(データ番号: momo090604un01b)
森貴久(帝京科学大学)
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