視る・想うRSS

[データベースホーム]

真似はスゴイ

母ヤギの背中で遊ぶ仔ヤギ
↑click to play

ガラパゴスアホウドリの求愛ディスプレイ
↑click to play

前々から気になっていたこの映像「母ヤギの背中で遊ぶ仔ヤギ」(データ番号: momo031024ca01b)。二匹の子ヤギをおおらかに遊ばせる、カメラ目線の母ヤギ・・・。気になっていた理由が、最近ようやく分かった。そう。僕が双子の父親になってしまった!(冗談めかしてますが本当の話です。)

 人に話せば「双子=大変」となるわけだが、初めての子が双子であるため、「子育てとは、二人に順番にお乳をやり、二人を順番にお風呂に入れ、休む暇なくオムツを替えるもの」だとインプットされるわけで、嫁さんやその母親なんかは、最近では「一人だったら物足りない」と、本心なのか冗談なのか強がりなのか分からないことを言っている。確かに滅多にできない経験をできているわけで、思わず何かに手を合わせて拝みたくなる。

 で、赤ん坊にはいろいろな生得的な行動があることを知った。乳首を探して吸い付く「吸啜(きゅうてつ)反射」、驚かすと手を広げてプルプル震わせる「モロー反射」、意味もなく微笑む「新生児微笑」などだ。これらはウチの子たちでも、すでに確認されている。乳首に吸い付けば親としては安心するし、びっくりしてプルプルさせている様子は笑ってしまうし、微笑むと赤ん坊が意思表示をできるようになった気がして喜ぶ(「泣く」意外の意思表示として)。しかしもう一つ、一番見たいのに、まだ見られていない生得的行動がある。それは「新生児模倣」。赤ん坊の目の前で、口を開けたり舌を出したりすると、それを赤ん坊が真似をするというのだ。誕生後2ヶ月経ったが、まだ見られていない。しかし新生児は、目はぼんやりとしか見えないし、自分の体も思い通りに動かせないのに、なぜそんな模倣ができるのだろうか。ミラーニューロンとかだろうか。勉強しなくちゃ。

 ところで、このデータベース随一の模倣はといえば、「ガラパゴスアホウドリの求愛ディスプレイ」(データ番号: momo061130pi01b)だろう。鳥の求愛行動には、相手とまったく同じ行動をするというものがよく見られる(D・アッテンボローの「鳥の世界」に出てくるクビナガカイツブリやコブハクチョウなど)。真似をする、されるということの心理的効果や、学習への発展など、「真似」には深い意味がいっぱいあるような気がする。だから早く新生児模倣をしてほしいのだ!

ちなみに今回のコラムは前回のコラム(↓)の続きではありません。
2007-10-12「セグウェイに想う」(繁宮悠介)
繁宮悠介(長崎総合科学大学)
2007-12-21

バックナンバー

2008-06-13〜2008-09-19
2008-06-06
遊びと文化
藪田慎司(帝京科学大学アニマルサイエンス学科)
2008-05-30
ダーウィンを学ぶ意義
広瀬祐司(大阪府立茨木高等学校)
2008-05-23
存在しない餌
佐藤路子(大阪市立自然史博外来研究員)
2008-05-16
チキュウ、ソレハサイゴノふろんてぃあ
中田兼介(東京経済大学)
2008-05-09
そのコトバ、通じますか?
繁宮悠介(長崎総合科学大学)
2008-05-02
欲しがられる映像って何だろう
西 浩孝(豊橋市自然史博物館)
2008-04-25
ネコの行動
原村隆司(京都大学 動物行動学研究室)
2008-04-18
動物映像地理学
井上 真(MOMO 運営ボランティア)
2008-04-11
There's far too many of you diving
森貴久(帝京科学大学)
2008-04-04
There's far too many of you dying
中田兼介(東京経済大学)
2008-03-28
「本気」と「うそ気」
藪田慎司(帝京科学大学アニマルサイエンス学科)
2008-03-21
海が恋しい
広瀬祐司(大阪府立茨木高等学校)
2008-03-14
「る」で始まる言葉
佐藤路子(大阪市自然史博外来研究員)
2008-03-07
ゴカイ・ウォッチングとワレカラの追っかけ
石田 惣(大阪市立自然史博物館)
2008-02-29
2/29にコラムを担当できる幸運
繁宮悠介(長崎総合科学大学)
2007-11-16〜2008-02-22