11月23日は「勤労感謝の日」である。勤労に感謝するのはたいへん結構なことだが、この景気の悪いご時勢では「定職感謝の日」(「ああ仕事があってよかった」と感謝する日)があってもいいかもしれない。
「勤労」、「労働」と呼べる行為はヒトだけにあるような気もするが、ご存知のようにヒト以外の生物にも「はたらきxx」と呼ばれるカースト(人間だと「労働者階級」か?)を持つ動物がいる。
「育房を巡回するコガタスズメバチのワーカー」(データ番号: momo031028va01b)
ワーカー(はたらきバチ)が幼虫の世話をするため、巣内を巡回する様子だそうだ。なるほど、六角形の部屋をひとつひとつ丁寧に巡回しているのが見える。幼虫は部屋の中なのでどんな世話をしているのかはよく見えないが、忙しそうにちょこまか働いている姿はちょっとかわいいかも。
「ハキリアリの採集行動1.葉の切り取り」(データ番号: momo061130ac01b)
こちらははたらきアリ。葉っぱの上で露出した状態なので、一生懸命働いている姿が大変よくわかる。このアリはこうやって集めた葉っぱでキノコを栽培し、それを食料にしていると言う。ヒトに勝るとも劣らぬ「労働」だ。でも、なんでこんな遠回しなことをやってるんだろう?葉っぱを直接食べてもいいだろうに?と不思議に思うが、こうやって葉っぱのセルロースを他の生物に分解させて栄養源にしているというのは、牛が胃の中でやっていることを体の外でやっているということで、遠回しでもないのかも。
「ハキリアリのゴミ捨て行動」(データ番号: momo061130ac03b)
同じくはたらきアリ。こちらは逆に使い終わった葉っぱをゴミとして捨てる労働だ。ちゃんと巣から遠くに運んで捨てるところがなかなかきれい好きらしくてよろしい。地面にごみがたまって盛り上がるくらい大量のごみを処理していて、労働の大変さがよくわかる。
同じひとつの巣の中にも勤勉なアリと怠惰なアリがいるという話はある。窓際のアリとか、正社員のハチと派遣のアリとかもいるんだろうか?ハチにもアリにも勤労感謝の日はないだろう。勤労に感謝できるのはヒト
だけなのだろうか。今冬も(たぶん)ボーナスが出ることに感謝。
井上 真(MOMO 運営ボランティア)
2008-11-21