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*人工産卵巣穴のデンマスターによるテイルファニング

(31.1MB, 00:00:24)
撮影日:2010/10/01
撮影場所:兵庫県朝来市

人工産卵巣穴のデンマスターによるテイルファニング
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岡田 純
(Sumio Okada)
2014/11/11登録

種類:オオサンショウウオ, Andrias japonicus
キーワード: オオサンショウウオ 卵保護 雄親による子の保護 雄親による子食い ミズカビ病



動物界 >脊索動物門 >両生綱 >有尾目 >Cryptobranchidae >Andrias >

以下がこの映像を用いた論文の要旨の日本語訳である。

有尾類の親による卵保護は, 通常雌によって行われる。有尾類の雄による卵保護は稀であるが、その一例がオオサンショウウオ科で知られている。しかし、雄の卵保護行動は、オオサンショウウオ科のいずれの種においても自然個体群からの報告がほとんどなく、その適応的意義はよくわかっていない。本研究は自然下において完全水生のオオサンショウウオの雄による卵保護行動を観察、分析し、それらの適応的意義を検討することを目的とする。繁殖期の始まる夏の終わり頃、デンマスターと呼ばれる大型の雄は、川岸の横穴にできた産卵巣穴を専有する。我々は自然河川の自然巣穴と人工巣穴各1箇所において卵と一緒に産卵巣穴内にいるデンマスターの繁殖後の行動を撮影した。その結果、tail fanning (尾で卵を仰ぐ行動)、agitating (卵を頭と体で撹拌する行動)、egg eating (食卵行動) の3つの行動を親による卵保護と判定した。Tail fanningは、酸素含有量のより多い水を卵に供給する。溶存酸素量の低い人工巣穴内では、デンマスターはより頻繁にtail fanning をする傾向が観察された。Agitatingは、胚の癒着を防ぐと思われる。デンマスターは死卵またはミズカビ病で白く濁ったと思われる卵を選択的に食べていた。この新たに観察された行動は、ミズカビ病が健康な卵に蔓延することを防いでいると思われ、我々はhygienic filial cannibalism (衛生的な親による子食い)と命名した。

Sumio Okada, Yukihiro Fukuda and Mizuki K Takahashi (in press)
Paternal care behaviors of Japanese giant salamander Andrias japonicus in natural populations. DOI 10.1007/s10164-014-0413-5

(データ番号:momo140906aj01a)

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