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ブダイの摂餌行動

(9.2MB, 00:01:02)
撮影日:2005
撮影場所:西表島


桑村哲生
(Tetsuo Kuwamura)
2006/02/19登録

種類:ブダイ類, Scarus spp.
キーワード: サンゴ礁 糸状藻類



動物界 >脊索動物門 >硬骨魚綱 >スズキ目 >ブダイ科 >不明 >

ダイバーに聞くと、潜っているとブダイがサンゴをかじる音が聞こえるといいますが、ブダイは果たして生きたサンゴをかじっているのでしょうか? 映像では、ハゲブダイのTPオスが、枝サンゴの密集しているところでしきりに食べています。でも、どこをつついているのか、微妙にわかりませんね。実はかじっているのは、生きたサンゴではなくて、死んだサンゴの骨格です。そこに生えている小さな糸状藻類を主に食べているのです。生きたサンゴを主にかじっているのはカンムリブダイだけです。他の種はサンゴの骨格の基質ごと藻類をかじりとるので、石灰質の白いウンチを出すわけです(別映像「オオモンハゲブダイの産卵行動」も参照)。次のシーンでは、船が座礁してサンゴを壊し、岩盤が露出しているところでのダイダイブダイの摂食が写っています。ツルツルになるまでかじっています。一見すると藻が生えているようには見えないのですが、小さな藻が生えています。スローでみると、ブダイは英語でパロットフィッシュといいますが、歯がオウムのくちばしのようになっていて、それをぶつけるようにして、岩の表面ごと藻をこそげとっているのがわかります。次にスジブダイのTPが写っています。岸の浅いところまでやってきて、ハマサンゴの上の死んだところをよくかじっています。ハマサンゴの生きている部分にも、歯形らしきものがたくさんついていることがあります。この犯人はブダイだと言われていますが、実際にかじるところは、なぜか、なかなか目撃できません。ハマサンゴにダメージを与えているのかもはっきりしません。しかし、少なくともその他のサンゴにとっては、ブダイは敵ではなく味方らしいのです。ブダイやニザダイなどが藻類を食べることによって、サンゴがなくなったあと、再び復活するのを助けているという仮説が提出されています。

TP(terminal phase)オスとは、メスと比べて派手な色をしているオスのことです。他にメスと体色のよく似た小型のオスがいて、これはIP(initial phase)オスと呼ばれます。

(データ番号:momo060212ss02b)

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