メスアカミドリシジミ雄の縄張り闘争
(32.2MB, 00:00:08)撮影日:1999/06/23
撮影場所:長野県長野市
竹内 剛
(Tsuyoshi Takeuchi)
2005/01/15登録
種類:メスアカミドリシジミ,
Chrysozephyrus smaragdinus
キーワード:チョウ 縄張り 闘争 求愛
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >鱗翅目 >シジミチョウ科 >クリソゼフィルス属 >
この、2頭のチョウが互いに相手の周りを飛ぶ行動は、メスアカミドリシジミ雄の配偶縄張りをめぐる闘争です。この行動を闘争と考える理由は、以下のように、この行動を通して資源(縄張り空間)の所有者が決定されるからです。
1, ある空間(縄張り)内に別の個体が侵入したときに、元からそこにいた個体との間に回転飛翔が起こる
2, 回転飛翔が終わると、片方の個体は縄張りからいなくなる
しかし、この行動を多くの動物の闘争と同じようなモデルで考えると、大きな疑問が出てきます。闘争は相手を攻撃できるからこそ成り立つものであり、相手を攻撃できないチョウは、なぜディスプレイ(回転飛翔)によって自ら消耗しなければならないのでしょう?
私は、チョウの雄は飛翔中の相手の雌雄を識別できないために、お互いに相手を雌だと期待して求愛のために追いかけるから、このような行動が成立すると考えるモデルを提唱しました(Takeuchi, Yabuta & Tsubaki 2016)。このモデルだと、なぜチョウが自ら消耗する行動をするかを説明できます。