マエジロアシナガヤセバエのケンカディスプレイ
(35.6MB, 00:03:28)撮影日:2003/08/03
撮影場所:青森県むつ市恐山
大八木 昭
(Akira OOYAGI)
2005/01/14登録
種類:マエジロアシナガヤセバエ,
Rainieria latiflons
キーワード:マエジロアシナガヤセバエ ケンカ ディスプレイ なわばり 木の幹
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >双翅目 >マルズヤセバエ科 >不明 >
体長11mm,翅長8mm。足6本のうち前脚の先端が白いのでマエジロの名がついている。中脚と後脚の4本を歩くために使う。前脚は手のように使う。あたかも白い手をした四つ足歩行のヤセバエである。
オスどうしは木の幹上でケンカディスプレイをする。ケンカディスプレイのときは体の大きさや前脚のひろがり具合が勝敗を決する。相手の方が自分より大きいと,「これはカナワン」と負けを認めてその場から飛び去るようにみえる。勝敗は短時間で決まる。
ケンカディスプレイは「なわばり争い」のように見えるが定かでない。ケンカデイスプレイで勝ち続けた個体がそこになわばりを固守して,成熟メスを待つかというとそうでもない。ケンカもしていないオスのところにメスが現れて交尾をしたり,それまでこのハエの見られなかった全く別の木の幹上に突然現れて交尾しているペアをたびたび観察している。木の幹はなわばりというよりか,大きさ比べディスプレイ勝負のための「リング」にすぎないのかも知れない。
異種の昆虫に対してもケンカは及ぶ。その時は前脚でプッシュして追いはらっている。
体長が同程度のとき,このハエどうしのケンカはなかなか決着がつかない。手をひろげた大きさも同程度,四つ足で直立した背の高さも同程度のときの次の手段は口吻を突き出して相手より高く伸びをする。それでも駄目なら伸ばした口吻で相手の口吻と頭を押さえつけて背伸びをつぶす。負けた個体は飛び去っていく。( FLVでは全部が変換されていないのでカットします。)