*ゴマダラカミキリの配偶行動2. メスの臭いと色によるオスの配偶定位

(37.5MB, 00:01:15)
撮影日:2001/08/07
撮影場所:つくば市, 農業生物資源研究所 (行動制御物質研究チーム 実験室内)


深谷 緑
(Midori FUKAYA)
2005/09/24登録

種類:ゴマダラカミキリ, Anoplophora malasiaca (Thomson) [Anoplophora chinensis (Thomson)]
キーワード:配偶行動 定位 視覚 嗅覚


動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >鞘翅目 >カミキリムシ科 >ゴマダラカミキリ属 >


先の映像(1)に引き続き、ゴマダラカミキリの配偶行動に関わる映像。

ゴマダラカミキリのオスがメスの「におい」と「色」によってメスに定位する (=発見して近づく) ことを示す実験の様子である。ガラス棒(メスモデル)に♀抽出物を塗布したときオスの定位反応が起きるが、モデルが黒いとき特に反応率が高かった。

(00:00-00:03) 観察用アクリル箱 (30 x 30 x 30 cm)。中に補助線をひいた紙 (A4サイズ) を貼った斜面 (仰角75°)を置いてある。
(00:04-00:13) 斜面上にオスを載せるとオスは直進する。(2倍速)
(00:14-00:27) 無処理の黒色モデルを斜面に置いた場合にも、オスはモデルに定位せず直進する(2倍速)。 
(00:27-00:54) メス抽出物を塗布した黒色モデルを置いた場合、オスは、触角で触るまえに向きを変え(定位)、モデルに到達した。
(00:54-01:15) 白や透明のメスモデルに抽出物塗布して斜面に置いた場合、オスが定位反応を示す率は低かった (※)。
 以上から、メス由来の揮発物質、すなわち「におい」がオスの定位行動を引き起こすこと、さらにメスの色彩が協力要因として作用することが明らかになった (Fukaya et al., 2004) .

※ 抽出物(メス0.5頭分)を塗布したメスモデルに対して定位反応を示すオスの比率は、黒モデルでは80%、 白モデルで30%、 透明モデルで25%であった (Fukaya et al., 2004)。

文献: Fukaya, M., Akino, T, Yasuda, T., Yasui, H., Wakamura, S. (2004) Visual and olfactory cues for mate orientation behaviour in male white-spotted longicorn beetle, Anoplophora malasiaca. Entomologia Experimentalis et Applicata. 111: 111-115.

(データ番号:momo050921am02b)

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