マダラコブクモヒメバチによる子殺し(二齢幼虫外し・室内環境下)
(46.4MB, 00:05:33)撮影日:2009/11/21
撮影場所:愛媛大学
髙須賀圭三
(Keizo Takasuka)
2010/01/24登録
種類:マダラコブクモヒメバチ,
Zatypota albicoxa
キーワード:飼い殺し外部寄生 産卵管 除去 こすりつけ行動 既寄生個体
動物界 >節足動物門 >昆虫綱 >膜翅目 >ヒメバチ科 >Zatypota >
マダラコブクモヒメバチが既に寄生された寄主クモ(オオヒメグモ)にアタックしたあとの行動記録です.
このハチは,まずクモの基節間に産卵管を挿入しクモを麻酔したあと,続いてクモの腹部を回転させ先に寄生されていないかを調べます.幼虫の位置を把握すると,産卵管を使って幼虫を取り外しにかかります.
産卵管を幼虫の下部に貫通させながらこすりつけることで,幼虫がクモに付着している部位が明確となり,そこにこすりつけ行動を集中させることによって,幼虫発見から約2分後に除去に成功します.ハチの後脚によって払われた幼虫は最終的に地面に落ちますが,まだ生きており,つまりハチは毒や刺針によって殺虫しているわけではありません.
その後,ハチはクモの基節間に毒の再注入を行い,しばらくこすりつけ行動を繰り返し,取り外しの約11分後に産卵し,飛び去ります.
Takasuka, K. & Matsumoto, R. (2011) Infanticide by a solitary koinobiont ichneumonid ectoparasitoid of spiders. Naturwissenschaften, DOI: 10.1007/s00114-011-0797-9